
東京都新宿区新大久保で、個人の方の借金問題を中心にご相談をお受けしている、弁護士の水谷真実です。
「借金がいくらになったら弁護士に相談すべきですか?」
と悩まされている方がいらっしゃいます。
借金の金額も大事ですが、借金を返済していける状況か、精神的な負担はどのくらいか、も大事となってきます。
「いくらから相談?」という金額だけの問題ではない
弁護士に依頼をすると、弁護士が代理人となって、依頼者の借金をなくす手続をしたり、減額したり、分割払いの手続をすることになります。
借金が20万円ぐらいでも弁護士に相談した方が良い場合があります。
300万円でも大丈夫な人もいます。
借金の金額だけで弁護士に相談を判断するのではありません。
弁護士としてみているポイント
返済能力とバランス
自身の収入に対して、返済額が過大かは、1つの目安になります。
収入から生活費をひいた余剰の金銭はどのくらいか
その余剰の金銭で借金を無理なく最後まで返済できる見通しはあるか
今後の収入の変動はないか
などが考慮されます。
【具体例】
月収25万円で借金50万円の人が二人いたとします。
Aさんのケース(完済可能)
・月収:25万円
・生活費:20万(家賃6万、食費3万、光熱費1万、通信費1万など)
・余剰の金銭:5万円
→毎月2万5千円ずつ返済をしても、約2年で完済できます。
Bさんのケース(返済困難)
・月収:25万円
・生活費:24万(家賃10万、食費5万、光熱費1万、通信費3万など)
・余剰の金銭:1万円
・借金:50万(金利15%)
→毎月1万円ずつ返済をしても、金利があるのでなかなか元本がへらず、実質的に借金を減らせません。
同じ50万円の借金でも、返済可能性はまったく違うのです。
逆に300万円借金があっても、月収が60万円あって計画的に返済できてるなら、弁護士いらないケースもあります。
つまり、金額だけ見ててもあまり意味がないんです。
返済のための借入れをしていないか(自転車操業の始まり)
借金の返済のために、他社から借金をする場合があります。
・今月の返済の資金が足りないので、他社のカードローンを利用する
・クレジットのリボ払いに変更して、他の借金の返済にあてている
などの場合は、いわゆる自転車操業になりかけています。
表面上は、うまくまわっているようにみえるかもしれません。しかし、借金は中々減らず、むしろ増えていくおそれがあります。
10万円でも気をつけないといけないケースはある
「まだ10万円程度だから大丈夫」と思っていても、生活費の穴埋めや、借金の返済のために借金をするような場合は、注意が必要です。
今後、10万円が20万円、と段々と借金が増えていく危険性があります。
借金のことが精神を圧迫している
借金のことを考えると、憂鬱になったり、仕事があまり手につかなくなったら、精神的に追い詰められている状態です。
そのような状態が続けば、今後の借金の返済に影響して、仕事にも影響が生じます。
その他にも、例えば
・夜の寝つきが悪くなった
・家族や職場に借金のことが知られないか不安だ
・返済日が近づくと体調不良となる
などの場合も、精神を圧迫しております。
弁護士の活用のしどころ
例えば、次のような場合を想定してみます。
借金65万円。「これくらいで相談するのは恥ずかしい」と半年我慢していました。
しかし、ストレスで不眠になって、胃痛で仕事に集中できなくなって、ミスが増えてきました。
弁護士に相談して任意整理を始めると、督促が止まりました。
すると、その日から、夜眠れるようになるでしょう。
このように、 借金のことを考えて夜眠れないなどありましたら、今すぐ相談してください。督促を止めるだけでも、人生変わります。
無理せず、すぐに弁護士などの専門家に相談して、どうしたらよいか、相談するべきです。
このような状態が見られたら、早めに相談するべきです
上記の判断ポイントを踏まえた上で、実際に、「気をつけるべき」という状況を挙げてみます。
セルフチェックリスト
□ 借金額が50万円を超えた
□ 借入先が2社以上ある
□ リボ払いやカードローンが常態化している
□ 返済のために借金をしている
□ 毎月返済しているのに残高(元本)がなかなか減らない
□ 家族に言えず一人で抱えている
□ 「あと〇か月で返せる」が半年以上続いている
□ 督促や取り立ての連絡が増えている
□ 「このままで大丈夫か」と何度か思った
1つか2つ当てはまるようでしたら、まずは気軽に弁護士に相談してください。
特に気をつけるべき場合
返済のために借金してる
さきほど説明したとおり、これは自転車操業の始まりです。
しかし、適切に対処することができます。
【具体例】
3社から合計120万円。毎月の返済8万円。しかし、収入から生活費引いたら6万円しか残らない。足りない2万円を毎月新しく借りてました。
↓
任意整理して将来利息カット。月3万円の返済に減額して、約4年で完済予定。
ポイント
新しく借りなくなるだけで、こんなに楽になるのか、と実感できるはずです。
毎月返してるのに減らない
利息の方を多く支払ってるパターンです。
【具体例】
カードローン2社で70万円。
- A社:50万円(金利18%)→ 最低返済額15,000円
- B社:20万円(金利18%)→ 最低返済額8,000円
毎月だいたい23,000円払ってるのに、利息が約1万円くらい。元金がなかなか減ってない。
このペースだと完済まで相当長い期間かかります。
↓
任意整理で将来利息カット。月2万円の支払いで約3年完済。総返済額が数十万円減りました。
夜眠れないレベルで悩んでる
もう精神的に限界のはずなので、速やかに相談されると良いです。
「次の返済日を考えると胃や頭が痛い」=相談のタイミング
1つの基準だと思います。
返済日のことを考えて胃や頭が痛くなるということは、体からのシグナルです。1つの相談のタイミングだと思います。
「もっと大きな金額にならないと…」とか気にしなくていいです。
早ければ早いほど、負担が軽くなります。
弁護士を使う理由:
早期相談なら、任意整理で済むケースが多いです。遅くなると個人再生や自己破産を選ぶしかない場合があります。
借金額別:あなたは今どの段階?
全員にあてはまるわけではないですが、1つの参考パターンとしてご紹介します。
第1段階:50万円以下(習慣化の入り口)
よくありうる状況
- リボ払いがメイン
- 消費者金融1社だけ
- 「ボーナスで返せる」と思ってる
危険サイン:
- リボ払いに慣れてしまっている
- 返済のために新しく借り始めた
- 借金の総額を把握していない
【具体例】
リボ払い30万円。「ボーナスで返せる」と思っていましたが、すでに2年たちました。
実際はボーナス出ても別の出費があり、30万円からなかなか減りません。
そこで、弁護士に相談して家計を見直したら、毎月2万円ずつ返済できることが判明。1年強で完済することができました。
第2段階:50万〜100万円(固定費化の危険)
よくありうる状況:
- 2〜3社から借りてる
- 返済が家計を圧迫
- 貯金ゼロ
特徴:
- 「かなり不安」を感じ始める
- 返済が毎月の固定費になってる
- 返しても、また借りる
【具体例】
3社で85万円。月の返済4万円。
月収26万円、生活費21万円で、ギリギリ返せている状況です。
しかし、冠婚葬祭などの急な出費があると、また借入れを行います。
任意整理で月2万円に減額することで、生活に余裕をもたせることができ、生活がしやすくなります。
第3段階:100万円超(債務整理の検討水準)
よくありうる状況:
- 3社以上から借りてる
- 返済のために借金してる
- 延滞が出始めてる
特徴:
- 利息だけ払って元金がなかなか減らない
- 自力では無理なのではないかと感じている
【具体例】
5社で350万円。住宅ローンもあり。
月収37万円、住宅ローン8万円、借金返済10万円、生活費18万円。毎月赤字にちかい状況。新しく借りて補填してました。
個人再生で350万円→100万円に圧縮。月約3万円の返済。家も守ることができます。
早く相談すればこんなに選択肢がある
選べる解決方法が増えます
任意整理
将来利息カット。元金だけを、おおよそ3〜7年で分割返済します。
家族に内密に進めることもできます。
具体例 4社で200万円。
任意整理前: 総返済額200万円+将来利息
任意整理後: 総返済額200万円(将来利息カット)
個人再生: 借金を数分の1ほどに圧縮できます。
住宅ローンがあっても家を残せます。
早ければ早いほど、穏やかな方法を選べます。
弁護士の役割
任意整理・個人再生・自己破産、どれが最適かは人それぞれです。状況をみて、ご希望をきいた上で、1番良い方法を提案します。
支払いの督促がストップする
弁護士が代理人として活動すると、ほどなくして督促が止まります。
【具体例】
頻繁に督促の電話と郵便がありました。
そのため、スマホが鳴るたびにビクッとしてました。
弁護士に相談して依頼をして、受任通知を送ると、督促が完全にストップしました。
弁護士の即効性
最短で当日中に受任通知をFAXで債権者に送ります。
その結果、相談したその次の日から督促が止まる可能性があります。
最後に
借金は恥ずかしいことではありません。
借金により、返済が難しくなることなどは、誰にでも起こりうることです。
- 病気で収入が減った
- 会社が倒産した
- 離婚で出費が増えた
- 親の介護で仕事を減らした
皆さんほとんどが真面目に働いて、しっかり生活していたけれども、予期せぬことが起きることがあります。
「もう少し頑張れば…」と思い、一生懸命働いて返済することも立派です。
一方では、迷ったりしたときに、弁護士に相談することもできます。
初回相談は無料です。話を聞くだけでもOKです。相談したから必ず債務整理しなければいけないわけじゃありません。
状況を整理して、見通しを立てるだけでも、ものすごく楽になります。
弁護士はあなたの味方です。一人で抱え込まないでください。
